CB400Fと言えば、発売当時中型二輪で唯一の「並列4気筒」搭載のオートバイでした。
他にもHONDA初の集合マフラーや後退したステップの採用で「カフェレーサースタイル」という日本では新しいスタイルも話題になりましたね。
現在でもCB400Fのカスタムの選択肢としては、カフェレーサースタイルはとても有効で、支持するライダーも少なくありません。
当時のバイク雑誌のCB400Fの記事においても、必ずと言っていいほどカフェレーサーという単語が出ていたそうです。あの頃は本当に流行っていました。
カスタムの方法を挙げれば長くなってしまいますが、やはりシートの改造は欠かせないところでしょう。
CB400Fはそのままの形でも十分カフェレーサーに近いので、タンクを長くするだけでグンッといい味が出てきますから一番カスタムベースとして人気がありました。
シングルシートより少し長いタンデム可能なショートシートもあります。
CB400Fをカスタムしたいけど、中型に乗っているのにタンデムできないのはイヤだと言う人も問題ありません。
よりシャープな感じを引き立たせるためにシートカウルをつけて、タンクのシート側にへこみをつけるのも雰囲気を出すいい方法ですね!
CB400Fは、発売された当時にはあまり普及していなかったディスクブレーキをフロントに装備し発売されました。
その頃、ディスクブレーキはレーサータイプのバイクにしか装備されておらず、当時としては、フロントにブレーキのディスクローターが付いているバイクと言うのは、何か、走りを連想させてくれるものでしたね。
そして、CB400Fにも装備され、さらにカフェレーサーのスタイルから大人気車となりました。
しかし、それはもう30年以上も昔の話ですから、今ではほとんどのバイクが前後ともディスクブレーキ装備となりました。
そして現在では、CB400Fのような昔のバイクや、排気量の小さいバイクで、ディスクブレーキの装備が設定されていないドラムブレーキ車両をディスクブレーキに変更してしまうキットまで開発されるまでになりました。
もちろん、CB400Fのリアドラムのブレーキをディスクに変換できるキットも存在します。
このキットを販売しているのは、CB400Fの聖地とも呼ばれる「アゲイン」さんです。
さすが専門的に手掛けているだけあります!しかし、値段が結構します!金額は14万円ほど。でも、これだけの金額で、あの頼りないリアドラムからディスクに変更できるのであれば安いもんです!
しかも、リアがドラムではなく、ディスクブレーキのCB400Fなんてかなり渋いです!お金があればやる価値は絶対にあるでしょう!
バイクに乗っている間、一番長く触れる部分はどこだと思いますか?やっぱりシートですよね。
やっぱり乗りやすいシート、座りやすいシートの方が長時間のライディングも楽になります。
それは昭和の名車CB400Fでも変わりません。旧車ということで長時間のライディングより見た目を意識した薄いだけのシートを選ぶライダーもいます。
カスタムは人それぞれこだわりがあって、それに合わせて作るものですができるだけ乗り心地も考えたカスタムも心がけたいものです。事故を起こしてしまってはせっかくのCB400Fどころかライダー自身の生命さえも亡くしかねませんから。
CB400F自体中型二輪ということで決して小さいものではありません。
もしライダーが小柄で足が届かないということがあればシートの中の綿を抜く「あんこ抜き」をすれば見た目は普通のシートで、座ると体重でへこんで足が届くようになります。
同じ要領でシートの綿を減らしたり、軟らかい素材に換えておくのも一つの手です。
これだけやればCB400Fの地上高は問題ないと思います。
でも、もしこれでも届かないのならCB400Fの購入は諦めることをおすすめします。名車に憧れる気持ちはわかりますが、バイクは安全第一で乗るものですからね。